社長挨拶
わが国の食鳥産業の歴史を紐解くと昭和30年代にまでさかのぼります。以前は卵を産まなくなった鶏をとり肉としていましたが、昭和30年代には海外から肉用専門種の元雛が輸入されるようになりました。そしてこの頃から肉用鶏と採卵鶏の区分けがはっきりしてきました。
私たち松本鶏園では肉用鶏の「ひよこ」を通じて「安心」・「安全」・「おいしい」国産のとり肉を皆様にお届けするための一端を担っております。
「食の安全」や「鳥インフルエンザ」の問題が叫ばれるなか、消費者の皆様からのご期待やご要望は大きさを増しています。当然ながらお客からの品質に対しての要請も年々厳しくなっており、それを実現するために徹底した鶏病の予防が非常に重要になっています。
当社では鶏病に対する防疫体制を「環境管理」と「飼養管理」の双方から取り組んでいます。
「環境管理」について例を挙げれば、農場管理者以外への立ち入りの原則禁止、種鶏農場でのシャワーイン・シャワーアウト(入退場時のシャワーと指定衣服への着替え)の実施、鶏群出荷後の鶏舎の清掃・高圧水洗洗浄・複数回消毒の徹底などを行っています。
また、「飼養管理」についてはトレーサビリティーの確立、専門機関による検査結果に裏打ちされたワクチネーションプログラムの実施と検証、鶏の健康を確認するための週ごとの体重測定と飼料摂取量の集計、生産性向上のための育成農場における英国式給餌方法を日本で唯一採用するなど多岐に渡ります。
このような徹底した対応を行うことで高い品質を実現し、さまざまな角度からこつこつと「安心」・「安全」・「おいしい」のためにさらに挑戦していきます。
これからも私たち松本鶏園は日本の「食」を支える一員として引き続き全力を注いで参ります。
今後とも皆様の変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
代表取締役 松本 弘文